蓄電池ってどんな種類があるの?

2019年5月2日

蓄電池を選ぶ際の注意点

蓄電池を設置することには、ご家庭の電気料金の削減や、災害などの被害による停電への対策などのメリットがあります。
しかし、蓄電池と言っても全てが同じものではなく、各メーカーの蓄電池には違いがあり、価格も違ってきます。もし、事前に考えていた用途と合わない蓄電池を選んでしまうと、せっかくのメリットが薄くなってしまう可能性があります。
今回のコラムでは、そのようなことにならないように、蓄電池を選ぶ際の注意点についてお伝えします。

蓄電池の容量について

容量が少ない蓄電池には比較的安い価格のものが多く、容量が多くなるにつれて価格も上がっていきます。
安い蓄電池のほうが家計的には優しいとは思いますが、いざ使ってみれば容量が全然足りなかった、では元も子もありません。

そのため、ご家庭でどのくらい電力を使っているのかということについて、大体でもいいので把握しなければなりません。その際は、各電気機器の説明書に消費電力が記載されているので、その説明書を参考にして計算するのもありだと思います。

また、蓄電池にも寿命が存在し、設置から年月が経過すると、購入したときと比較して容量が減っていくと言われています。

蓄電池の設置条件について

蓄電池のサイズについてですが、基本的には容量が多くなるにつれて蓄電池本体のサイズが大きくなっていきます。
蓄電池を購入する前には、必ず現地調査調査を行いますので、そこで最終的に設置可能かどうか判断されます。

設置が可能な場合、設置場所は屋内もしくは屋外のどちらかになりますが、屋内の場合は分電盤に近いほうがいいとされています。
また、室外設置の場合は様々な条件があります。
※設置条件を一部クリアしていなくても、改善策があれば設置できる可能性もあります。

<室外設置ができない条件>
■重塩害地域に指定されている
日本は海に囲まれている国のため、海に面している地域が多くあります。
そのため、海水の塩分によって農作物やコンクリート精密機械などに被害が出る可能性があります。
基本的に海岸から7キロの地域に被害があると言われており、海岸から500メートルは重塩害地域と呼ばれています。
 ※地域によって区分の差があります。

そのため、各メーカーは設置場所が塩害地域に該当する場合は「設置できない」と判断する可能性があります。
ただ、中には「設置できる」と判断をするメーカーもあり、その場合はなるべく塩害の被害に合わないであろう場所に設置したり、保証が受けられなかったりすると言われています。

■熱や湿度がこもりやすい
機械は熱や湿度に弱いです。もちろん、蓄電池にも同様のことが言えます。そのため、

・直射日光が直接当たるなどで、熱がこもる
・何かの事情で湿気がこもりやすい
・近くに熱源がある

など、上記のようなことに該当すれば設置は難しくなります。

■天候の被害が大きい
機械に水がかかってしまうと壊れる原因となり、いくら機械に浸水対策が施されていても、何かの拍子で浸水してしまう可能性があります。そのため、

・雨が直接あたる
・積雪の高さが高い

などの条件下であれば、設置は難しくなります。

■蓄電池稼働に影響が出るガス・砂塵・磁場の被害
地域によっては上記のようなものが発生する可能性があり、万が一上記のようなものが発生していて蓄電池の稼働に影響が出ると判断された場合、設置が難しくなります。

蓄電池の保証について

蓄電池は精密機械でもあるため、何かトラブルがあれば専門知識が必要になる可能性があります。
そんな時に購入したメーカーの保証があればいいのですが、保証がなければ修理ができません。
そのため、各メーカーは保証を付けて蓄電池を販売していますが、保証の年数などそれぞれ差があることも多いので、保証内容には事前に目を通す必要があります。

今回のまとめ

再生可能エネルギー事業が注目され、昔と比べて様々なメーカーが参入をし、そのおかげもあって蓄電池の技術開発が進み、昔と比較して容量が大きい蓄電池や価格が安い蓄電池も販売されるようになってきています。
しかし、メーカーが増えたことにより、どの蓄電池を選んでいいか悩む人が増えたのも事実です。
ご自身で蓄電池について調べてみるのも一つの手ですが、まず家庭でどんなところで電気を使っているのかを大体でかまわないので把握することも重要です。
蓄電池に関してご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

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